世の理を表す言の葉 物語シリーズより
俺の心にこれからも残り続けるであろう言の葉。
人は一人で勝手に助かるだけ
正しさなんてない、あるのは都合だ
これは2つとも、物語シリーズの忍野メメというキャラクターが言ったセリフだ。
人は一人で勝手に助かるだけ
この言葉について、自分なりに解釈をしてみた。
人は人に力を貸すことはできても、本人に助かりたいと思う気持ちがなければ、助かろうと努力しなければ、危機や逆境から助かることはできない
ということだろう。
あるいは
人から力を貸してもらい、危機や逆境から助かることができたが、これはその力を貸してくれた人とそれなりの縁を築くことができた自分のおかげ。いってしまえば、周りの環境をうまく作り上げることができた自分のおかげ
といったことも含まれるのかもしれない。
当然、そのためには周囲の皆と上手に話し合い、感謝の気持ちや礼儀を軽んじることなくうまく関わり合うことが必要になるが。
正しさなんてない、あるのは都合だ
これはよく中高生あたりの子供でもよく考える正義の定義についての現実的な解答だと俺は思う。
こうしたほうがよい、ああしたほうがよいと上司や先輩、先生や親に言われた経験は誰にでもあるだろうし、社会そのものから出ていかない限り、それは永遠に続いていくだろう。
ただ、その理由については、周りの大人を観察するに、かなり単純で自己中心的なものが多い。
自分が苦労したのだからお前もそうしろ。
こうやったほうが私にとっては都合がいい。
あれかれ御託や世迷い言を並べて自分の正当性を述べるが、突き詰めて分析すると上記の2者に落ち着いてしまうことがほとんどである。
もちろん、本当にこちらの身を案じて、知識を総動員して提案をしてくれる人もいるし、中立の立場にたっていくらかの正当性を以て説明をしてくれる人もいる。
実際のところはほとんどいないが。
少し長くなりはしたが、要は当人の都合、権力の強いものの身勝手で世の中は成り立っている。
正義など、正しさなどそういうものだということだ。
世間知らずの俺が自分の人生や経験を振り返って感じたこと、世の中はこういうものだと俺が理解したことが、たまたま視ていたアニメのキャラクターの発言と奇遇にも繋がりを持っていたため、徒然と長々と書き連ねさせてもらった次第である。